大昔の一年
おっ、今日が一年の終わりだからか!
サンゴの日輪
樹木の切り株の年輪を数えると樹木の年齢が分かります。
動物も年輪を持つものがいます。それは、サンゴの仲間です。
サンゴの骨格の中にはイソギンチャクの様な小さな生物がたくさんいます。
その生物がサンゴの骨格を作っています。ただし、一年を通じて、同じスピードで骨格を作り続けるわけではありません。骨格を作るスピードは一年の中で遅くなる時期があります。
その時にしまもようの年輪が作られます。
サンゴは樹木の年輪と同じように1年ごとに成長の跡ができるのです。
種類によってはこの小さな生物が、年輪よりもっと細かなもようを作ることがあります。
小さな生物は昼の間に骨格を作り、夜に休みます。
この昼の骨格がしまもようとなって残るのです。このしまもようは日輪といわれます。
大昔の一年は?!
年輪と年輪の間に日輪がいくつあるのか数えれば、一年の日数が分かります。
現在と同じように一年が365日だった場合は日輪は365個あるはずです。
しかし、サンゴの化石を調べると、中には365個よりもたくさんの年輪のあるサンゴがあることが分かってきました。しかも、古い化石であればあるほどその数は増えていったのです。
ということは昔になればなるほど、一年の日数は365日より長くなるということです。
西洋では古来から一年365日とする太陽暦が使われていて、多少の変遷はあったものの一年365日という日数は変わりませんでした。
4000年ほど前の古代エジプトではすでに1年365日の暦を使っていたようです。
「一日」とは地球が一回転する時間です。これを自転といいます。
昔の地球は今よりも早く回転していて、一日が早く過ぎていったということです。
それが、現代に近づくにつれ回転が早くなったのです。
っていうことは一年が600日くらいあったかもしれないの?!
すっごーい! 一年が遅いね。
ほぼ2年分くらいじゃない!
これからは一年がもっと早くなるかもね。
ちなみに、僕は初日の出より12月31日の夕日を見送るほうがいいなあ。
キザねえ。
しょせん、いつの太陽だって同じ太陽だよ。
現実的だねえ。
おせち♪おせち♪