まるまる新聞   15号

海の魚と川の魚

海の魚とは

海の魚は、海水魚海産魚とも呼ばれます。
海魚は、海で生活する魚です。
見た目では分かりませんが、海魚には体内の浸透圧を調整する機能があります。
なぜ浸透圧を調整する機能が必要なのでしょうか。
それは、海水は生物の体内よりも浸透圧が高いためだからです。
そうすると何が起こるかというと、
体内から水分が抜けていくため脱水を起こしてしまいます。
これでは海で生きていけないので、海魚は進化の過程で体内の浸透圧を調整する方法を身につけ、海水に順応したのです。
調整方法はというと……、浸透圧順応型体液の一価イオンを海水と同じレベルに上昇させるのです。海水と同じレベルにすることで、浸透圧も同じになるのです。
浸透圧調節型尿素を体内にためることで、体内の浸透圧を上昇させているということです。

体から水分が抜けていくので、それを補うために魚はたくさん海水を飲みます。
海水を飲むと、体内には塩がたまります。
ここで活躍するのが、海魚の優れた、エラです。
このエラには、塩を捨てる力があるので、海魚は余分な塩分を体外に出すことができるのです。
いくらえらで余分な塩分を捨てても、まだ余計な塩分が体に入っています。
そのため、大量に海水を飲むと、どうしても体に海水がたまってしまいます。
そこで、腎臓を使って塩をこしとり、おしっこと一緒に外に捨てています。

川魚とは

一方で塩が少ない川や池に暮らす魚は、水より体液のほうが、塩の濃度が高くなります。
そのため、浸透圧の働きで、外から体にどんどん水が入ってきます。
ほとんど水を飲みませんが、たくさんおしっこをします。
こうして、体内の塩の濃度を保っているのです。

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