子 「お父さん、TVショッピング始まっちゃうよぉ!」
父 「ん……、そうだね。見ようか。まともだといいなぁ。」
テレビ「さぁて! 今回の商品は…干物です!! 美味しいですよぉ。」
子 「干物って……あのかたーい魚だよねぇ。干したやつ。」
テレビ「何ヶ月もかけて熟成させた、干物の極みです!」
父 「極み! 干物、美味しいのは美味しいんだよね~。」
テレビ「太陽の光を使って干しました! まさに、大地の恵み!」
父 「あ―っ、モニター! 恵 の字、間違ってる―っ!」
テレビ「この干物はヒグマ新鮮宅配のひぐまるさんが作りましたー。」
父 「極みってつけると何でも美味しく見えちゃうよなぁ。」
テレビ「魚は捕ってすぐに開きにしたのでとっても新鮮です!」
テレビ「まぁ! すぐに干し始めたのね。でも…値段は?」
父 「う~ん、やっぱり極みなら高いよねぇ。」
テレビ「気になるお値段は―200円! 税抜きです!!」
父 「安い! けどモニター、魚干してるみたいだけど…つまみ食いしてる……。」
テレビ「お安い♪ 送料も無料です。30分以内お電話でもう一個おまけです!」
父 「美味しそう……。作ってる人、つまみ食いしてるけどなぁ。味見?」
テレビ「この干物は川魚ですよ♪ ヒグマ新鮮宅配は宅配もしてますよ。」
テレビ「こちらは干物を真空パックに入れている様子です~。」
父 「ん? し、しながらなんか食べてるーっ! 刺身?」
テレビ「ヒグマ宅配はとっても小さいんです。店舗もありますよ~。」
子 「お父さん……ひ、干物ってそんなに美味しいの? 買ってよ。」
父 「え……食べたくなっちゃったの? 確かになぁ。極みってあると……。」
テレビ「30分以内でおまけ! 新鮮! 極み! 送料無料! 美味しい!」
テレビ「フリーダイヤル0120-56-5622ごろごろにゃんにゃん!」
父 「…………4袋……買ってみようか。美味しそうだし!」