身近な動物のおどろきの事実
現在の猫の祖先
「猫」の祖先は、中近東・アフリカに生息するリビアヤマネコだと考えられています。
リビアヤマネコの毛は、自然の中でも目立たないシマ模様でした。
しかし人間に飼われ、国同士の貿易がされるにつれて世界中で生息地域が拡大しました。
地域の気候や環境に適応するように、毛の色や長さが変化していきました。
三毛猫の特性
黒 茶 白 の三つの色を持つ三毛猫。
実は……三毛猫のほとんどはメス! オスは3万匹に一匹と考えられています!
過去には数千万円で取引されたこともありました。
では、なぜオスはこんなにも生まれる確率がひくいのでしょう。
その理由には染色体が関係しているのです。
染色体は遺伝子を含むDNAを持っています。
そして大きくは性染色体と常染色体に分けられます。
このうち、性別は性染色体で決まります。
性染色体にはX染色体とY染色体の二つに分けられます。
母猫と父猫の性染色体がともにX染色体ならメスが、X染色体とY染色体ならオスが生まれます。
色の決め手とは?
黒色や茶色の色にする遺伝子は一つの染色体にどちらか一つあります。
そのため、X染色体を二つ持つメスは、黒色と黒色、茶色と茶色。
茶色と黒色にする遺伝子を持つ可能性があります。
しかし、オスはX染色体が一つだけなので、黒色か茶色にする遺伝子のどちら
一つしか持つことができません。
そのため、ここに白色が加わった時に、メスは三毛猫になりますが、オスは黒色と白色の二色か、茶色と白色の二色になることがほとんどなのです。
このような理由でオスが生まれてくる確率はとてもひくいのです。
ごくごくまれに生まれるオスの三毛猫は染色体の異常でXXYなのです。
このサバンナのキャラ付け、なに…?
え、X? Y? XXY??
理解に時間がかかるわ…難しい……。
日本の三毛猫が世界でも取引されているなんて!
びっくりだけど、なんだか嬉しいわね。
ちなみに二つの染色体は片方が働かなくなっているよ。
三毛猫の場合、黒色の部分は茶色の遺伝子が働いていないよ。
そうよねー。染色体は片方がお休みなんだぁ。
二つとも働いてたら色がまざっちゃうのかなぁ。
もうやめて! 染色体とか遺伝子とかいろいろ言わないで!
頭の中がこんがらがってごったんごったんのガチャガチャ。