流氷の天使クリオネの正体・生態
クリオネとは
流氷の天使クリオネを知っていますか?
オホーツク海や太平洋の北部に分布しています。
海の波任せに移動してマキガイなどを食べます。
軟体動物門腹足綱裸殻翼足類ハダカカメガイ科に属しています。
カイの仲間で、プランクトンの仲間でもあります。ナメクジの遠縁でもあります。
昔から海に分布していますが、まだ謎に包まれている生物で、卵なども発見されていません。
それと、クリオネと言ってもクリオネは一種類ではありません。
実は、世界各国でたくさんの種類が発見されています。
例えば、よく見られているクリオネはエレガンティシーマといいます。
日本名はハダカカメガイ。エレガントとハダカ…ものすごい落差ですね。
他にもダルマハダカカメガイというずんぐりとしたナメクジのようなのもいます。
クリオネの寿命
クリオネの寿命は2~3年です。
幼生の時は殻のようなものを体にまとっています。
幼生は海を漂っている植物プランクトンを食べます。
もちろん、捕食者に食べられたりもします。
クリオネを食べる生物がいる?! プランクトンの仲間なので納得がいきます。
クリオネを食べる海の生物というと…
予想タイム
クジラ! だって、クジラはオキアミとか食べるでしょ?
だから食べてそうだな~って。
う~んと…マグロ!
マグロが食べてそうだよー!
2匹とも残念でした~。
もうちょっと小さくて身近な魚だよー。
あ、分かった!
タイでしょ! 身近だし。
鮭かなぁ~?
見事、正解!! 鮭でした~!
びっくり、とっても身近な魚でしたね。
実は、鮭が川にいる時は身の色は白なんです!
いつも皆さんが食べている鮭は赤ですよね。
赤色の理由は…海に出た時にクリオネを食べるからなのです!!
クリオネには赤い色素の元が多く含まれています。
なので、クリオネを食べた鮭は色素によって身が赤くなるのです!!
クリオネ…恐ろしい食事シーン!
可愛らしく、優雅で大人しそうなイメージのクリオネですが、肉食です。
主なエサは、クリオネと同じ翼足類のミジンウキマイマイという巻貝です。
嗅覚でミジンウキマイマイを見つけると、頭が割れ、バッカルコーンという触手を伸ばして捕獲してから養分をじっくりと吸収します。かなり恐ろしい食べ方……。
成体のクリオネは飢餓に強く、長いと1年間、何も食べずに生きることができます。
一説によると、一回の食事に6時間も時間をかけることもあるそうです。
ぎゃああああああー!!
怖ーい! こんなになるの?
同じ仲間のカイを食べる時点で…ちょっと……
クリオネっていう名前は、ギリシア神話の『クレイオー』
という女神に由来してるんだってー。
女神か―。確かに女神って感じがするねぇ。
というか…あの絵さぁ…「見ましたね?」って怖いよー!